家猫脱走!14日間の逃走劇と捕獲の方法
- 2022.01.25
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街はクリスマスムード、大掃除の準備などに追われる師走…いや…実はいつかやるんじゃないかと思ってはいたんですが、ついにやらかしてしまったのです。
そう愛猫ウイちゃんの逃亡です。
クリスマスに年越しにお正月、楽しいイベント目白押しの12月後半〜元旦を枕を濡らしながら眠る事になったのは言うまでもありません。
今回の記事は猫が逃げてしまった人が読んだ時、少しでも希望を持ってくれたら良いなと思って書くので、結論から言います。
逃げた猫は14日で戻ってきました
こう書くと勝手に戻ってきたみたいなんですが、実際は捕獲しました。
ネットで調べると“完全な家猫は90%戻ってこない”と、絶望的な意見が多く、実際に戻ってきたという話はあまり見つからず。
なので私は、もう二度とウイちゃんに会えないのではないかと絶望してました。
それでもTwitter上で励ましてもらったり、保護猫シェルターの人に話を聞いたり、近所の人が協力してくれて、人の優しさに触れながら捜索を続けることができました。
逃げた猫の特徴
- 家にお迎えしてから2年
- 3歳くらい
- 避妊済みのメス
- 甘えん坊で抱っこ大好き
- なのに家の廊下で会うと逃げる
- おやつ、またたび大好き
猫が逃げてからまず最初にした事
順番として正しいかどうかはわかりませんが、テンパりながらもウイちゃんがいなくなってすぐにした事を、して良かったなと思った事を具体的にお伝えします。
1.Twitterで猫がいなくなった事をつぶやく
私は少し前からTwitterをはじめたのでフォロワーが多くなく、意味がないかもしれないと思ったのですが結果的にはすごく助かりました。
迷い猫や犬を探すためだけにTwitterのアカウントを作ってる人もいるくらいなので、かなり有効的な手なのではないかと思います。
想像以上にたくさんの人がリツイートしてくれて、たくさんの人がアドバイスをくれました。
正直ネットで検索しても有益な情報や、すべき事がよくわからなかったのですがTwitterだとわからないことは質問できるし、体験談が聞けたので安心感がありました。
今回の件で、人の優しさを知りました…
リツイートしてくれた人、一緒に心配してくれた人、アドバイスをくれた人、本当に感謝してもしきれません。
Twitterやってて、良かったなと心から思いました。
2.警察に遺失物届を出す
私は最寄りの警察署のホームページを見て電話をしました。
残念ながら“首輪をつけてない猫は一切対応できない”との事で、受付はしてもらえませんでした。
首輪さえしていれば、猫が保護されて警察に届けられた時などに連絡をもらえたりするそうなので一度警察に問い合わせてみてください。
今回は受付はしてもらえなかったけど電話の対応もとっても優しくて『私も猫好きなので協力したいのは山々なんですけど…』と言ってくれました。
我が家の猫達は首輪をつけても娘が外してしまっててたまたまつけてない時に逃げてしまったので、それ以来娘には外さないよう言い聞かせています。
人生って総じて『いつもはちゃんとしてるのに!こんな時に限って!』みたいなタイミングで事件が起きますよね…
3.動物愛護センターや福祉保健センターなどに連絡する
猫が保護された場合、万が一譲渡されてしまったり処分されてしまう可能性を考えて、最寄りの区や市が運営している動物愛護センターや、福祉保健センターに連絡を入れておきます。
私も連絡しましたが、いなくなってから少し経ってから連絡したので年末過ぎてどこもやってませんでした…
念のためホームページの収容動物情報などはチェックしていました。
4.捕獲機を購入するかレンタルする
保護猫シェルターの方にお願いして捕獲機をレンタルさせてもらいました。
購入しても5000〜6000円くらいなので買ってもよかったのですが今後使う予定もなかったので借りることに。
もちろん料金は請求されませんでしたが、保護されている猫達が食べれるフードを多めに買って行ってお礼とさせていただきました。
中に入って板を踏むと、出入り口の扉が閉まる簡単な仕組みの物。
何年も猫の保護活動をしているシェルターの方が捕まえるなら唐揚げがオススメ!と言っていたのでその足でオリジン弁当でから揚げを買って帰りました。
Twitterでも唐揚げ作戦をオススメされたので、猫捕獲会では定番なのかも…!
奥に唐揚げを入れて、誘導のために小さく細かくした唐揚げを点々と外まで続けていく。
中には紙か布を敷いて鉄の檻が見えないようにして、外側にも布をかけて放置します。
そしてかかる野良猫…
めちゃくちゃ怖かったし、向こうも怖かったと思う…
出す時は軍手を二重にして長めの棒を二本使ってなんとか扉を開ける感じでした。油断したら大怪我すると思う。
結局野良猫は4回ほど捕まったけど怖がりなウイちゃんは警戒心が強過ぎて捕獲機にはかかりませんでしたが、他の猫は捕まってるのでかなり有効な手だと思います。
何も餌を入れず段ボールと布で覆い暖かさに特化させただけでも野良猫が入ったので、いくつか設置して損はないでしょう。
4.チラシを作って近所に配る
写真と、簡単な文章に名前と連絡先を入れただけのチラシを刷って近所に50枚ほどポスティングしました。
ネットで調べると、猫の捜索はスピード重視で業者を使って200枚くらいポスティングした方がいいと書かれているのもありましたが、今回ら近くにいる確信があったので近所にだけ自力で配りました。
あまり野良猫にはいない長毛タイプなので近所の方から『今見かけました!』と2回連絡をもらえました。
近くの動物病院にもチラシを貼ってもらいました。
5.お気に入りのおやつやまたたびなどを購入
ウイちゃんはまたたびでふにゃふにゃに酔うタイプだったので2種類、あとはいつも食べているおやつとなんとなく猫用の牛乳を購入。
玄関は常に開けておいて、玄関の中やウッドデッキ、温室などにおやつや飲み物を用意しておきました。
段ボールに電子毛布を入れておいたらこちらにも野良猫が入ってました。
みんな寒いよね…
玄関にも温室にも野良猫がガンガン入ってきて餌食べてたんですが、気づいたら餌がなくなってるってこともあったので誰が食べたのか確認するためにiPhoneを設置して録画したりしました。
この録画作戦は結構良くて、昔使ってた携帯とかタブレットを窓の外に向けて広範囲が映るように録画しておくと猫が通ったのが見えたりするので良かったです。
逃げた家猫はしばらく家の近くにいる
ネットで情報収集したのはもちろんのこと、保護猫シェルターの方も言ってましたが、しばらくは家の半径50メートルくらいから離れないらしいです。
実際ウイちゃんも隣のおうちの物置付近で2日に1度見かけていて、遠くまで行った形跡はありませんでした。
いなくなった初日には排水溝に逃げ込んだりしていたので、排水溝の中まで探したりもしましたが基本的には人の庭の物陰に隠れていることが多かったです。
目視で確認できる距離にいるのに捕まえられない…
あんなに毎日イチャイチャしてた猫が私の顔を見るなり逃げるので、裏切られたような悲しい気持ちにもなりましたが、家猫は外に出てしまうとパニック状態になるそうです。
今回のことで学びましたが、どんなに懐いていた猫でも言葉が通じないから何考えてるんだかまったくわかりません。
いつも甘えてきていたあの可愛い猫だとは思わない方がいいです。野良猫より近寄らせてくれないです。
最初は優しく声かけをして辛抱強くその場に止まったりしてみましたが、だんだんと顔を見るなり逃げるようになったのでこれ以上やると遠くに逃げてしまうのでは?という恐怖からひたすら待つ作戦にシフトしました。
ついに捕獲!捕獲の方法
捕獲の3日前くらい前に家の中にいる猫と、外にいるウイちゃんがニャーニャーと言い合うように鳴き始めました。
ご飯も食べてないしおそらく水も飲んでいなかったであろうウイちゃんは限界だったのでしょうか。
覗いてみると人の家の雨どいで鳴いていました。
結構な大声で延々と鳴いてたので、相当近所迷惑でした。
その日は結局雨どいの上に餌と水を置いて退散。しかも私がやると逃げるから夫にやってもらいました。
そして餌を1日に2回与え、3日ほど経ちかなり油断してきた頃…
釣りに使っているかなり大きめの網を背後からそっと忍びよせ…
ご飯に夢中のウイちゃん。
夫が近づいていることに気づくウイちゃん。
勝手に網に入るウイちゃん。
そしてそのまま家の玄関へ。
いつもいつの間にか背後にいてビクッとなる、夫のステルス機能が存分に発揮された出来事でした…ナイス気配消し夫!!
家に帰ってからの対応
ひとまず夫が玄関に入れてドアを閉めたらダッシュで2階に上がりベッドの下に逃げるウイちゃん。
この期に及んで家の中で逃げ回り30.40分くらい格闘したと思います。
シャーとか言うし…
めっちゃ臭い。
2週間外にいただけでこんなことになる?ってくらい臭かった。
最終的に隅で縮こまっているところをメッシュの袋で捕まえ、そのままキャリーバッグに。
そしてそのままかかりつけの動物病院へ…
動物病院で健康診断
病院では脱水症状になっていないか、怪我などしていないか検査してもらい、体重も測ってもらいました。
特に健康面には問題ありませんでしたがウンチが4つも毛に絡まってました。
なぜ…
狭いところに縮こまって隠れてそこで用を足して、そこで寝てすごしてたのかな…!?
全部病院で取り除いてファーミネーターしてくれました。
家でシャンプー
いままでなら引っ掻いたり噛んだりなんてしないウイちゃんだけど威嚇してきたことを考えると暴れるかもしれない…
しかも初シャンプーだし。
側面がメッシュになっている布製のキャリーバッグでそのままシャンプーしました。
チャックを少し開けて、ゴム手袋つけて出来るだけわしゃわしゃ洗いました。
でもその小さな隙間からでも逃げようとするから結構大変だった…聞いたことのない悪魔のような声出してたし…
ドライヤーもキャリーバッグごしに。
寒いから念入りにドライヤーしたかったけどできず、濡れ猫…
しかたなくエアコン暖房ガンガンにして解き放ちました。
他の猫や犬とはしばらく隔離
真冬なのでダニなどの心配はそんなに無いと思うんだけど、寄生虫とかも不安なのでしばらくは他の動物たちとは隔離。
シャンプーして3日間はフロントライン(首に塗布する虫の薬)できないのでしばらく待ってから塗布。
うんちに虫がいないことを確認して、1週間くらいは別部屋で隔離しました。
協力して下さった各所に報告
Twitterでは300件くらいかな?もっとかな?リツイートしてもらっていたのですぐにわかるように名前自体を“猫見つかりました!”という感じに変えました。
ツイート自体は最初残しておいたのですが、しばらく様子を見てリツイートが続いてしまっていたので削除しました。
チラシを貼ってくれた病院にも電話でお礼をして剥がしてもらいました。
雪が降る中近所のポスティングしたお家にも回って帰ってきた旨のメモを投函してきました。
借りていた捕獲機を返しに行ったり、ウイちゃんが戻ってきた後もやることはたくさんありました。
戻ってきた猫は甘えん坊になる?
逃亡して戻ってきた猫は今まで以上に甘えると聞いてましたが、これがまたすごかったです。
常にくっついていたくて、離れると鳴き続けます。
毎晩夫の腕枕で眠り、寝返りなどで少しでも離れると抗議してきたそうです。
可愛いけど大変!
でも戻ってきてくれて本当によかった!!
まとめ
私の不注意で玄関が少し開いていて、その隙間から逃げてしまったウイちゃん。
このまま帰ってこなかったらどうしよう…
二度と会えないんじゃないか…
こんな寒いのに、外にいるなんて死んでしまうんじゃないか…
自責の念と不安と寂しさでどうにかなりそうな毎日でした。
Twitterで多くの人が協力してくれたり、親身になって相談に乗ってくれたりしたおかげで乗り越えられたと言っても過言ではありません。
保護猫シェルターの方が『今まで何十回も逃しちゃった人見てきたけど、みんな猫が帰ってきてるから絶対大丈夫だよ』と言ってくれたのもかなり心の支えになりました。
もし猫がいなくなって不安な思いをしている人がいまいたら、少しでも心が軽くなると良いな。
そして、もう二度と同じ過ちを犯さないように戸締まりはきちんとします!
今まではベランダに出してたけど万が一逃げる可能性も考えてもう出すのもやめました。
首輪もちゃんとつけて、大切な家族を守っていきたいと思います。
ではまた。
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