愛猫が突然死んでしまった話
今回は未だになかなか受け入れられない、愛猫ズンダが死んでしまった話を書いていきたいと思います。
目次
1.猫の性格と好み
ズンちゃんが保護猫シェルターからうちに来てくれてから1ヶ月ちょい。
まだまだ性格や食の好みやこの子の『普通』がなんなのかまだまだわからない時期だった。
来た当初からウェットの餌や安めのカリカリは食べなくて、少し高めのシーバデュオというカリカリやチュール、おやつ系は凄い勢いでガッツく子だったので
『わぁーわがままお嬢様だ』
と、微笑ましく見ていました。
逆に一緒に来たウイちゃんは安いカリカリもウェットの餌もバランスよく食べ、おやつにはあまり興味を示さない子なので余計にズンちゃんの偏食ぶりが気になっていた。
2週間も経たないうちからすぐに甘えん坊になってベッタリだった穏やかなズンちゃんと、ズンちゃんのことが大好きでちょっかい出したりはしゃぎ回るウイちゃん。
今思えば、偏食だったのも穏やかだったのもずっと体調悪かったからなのかな?と、自分を責めてしまう。
2.猫はよく吐く?
はじめてズンちゃんが吐いたのは黄色い吐瀉物。
ネットで調べ、猫を長年飼っている知人にも聞いて、空腹時に吐いてしまう子がいるとのことで一安心。
それからしばらくは吐いていなかったけど娘の落とした芋の天ぷらを食べ、吐く。
尿も便も問題なく、食欲もあるしじゃれて遊ぶ元気もある。
大丈夫そう。
病院もうちに来た当初と2回目の予防接種の時とで1か月のうちに2回診てもらってるし、目も耳も口の中もキレイで元気とお墨付きをもらっていた。
そのあとまた1度吐いたけど見た目にはいつもどおり元気に見えたし吐きやすい子なのかな?と思っていた。
実際実家で昔買っていた猫もよく吐いてたし。
そして前回予防接種で訪れた病院で、健康のお墨付きをもらった日から13日後。
ズンちゃんは透明な液体を3回吐いた。
いつものようにスヤスヤと眠っていたし体調が悪いようには全く見えなかったけど、念のため病院に行くことに。
3.黄疸
病院に連れて行くとかなり強く黄疸が出ていると言われる。
確かに前日の夜『なんかズンちゃんの目の幕みたいなところ広がって濁ってない?』なんて話していたんです。
でもこんなに黄色くなかった。
目を開いてよく見たから覚えてるけど、なんとなく濁ってるかな?程度だった。
歯茎も黄色くなってる。
もしかしたら“伝染性腹膜炎”かもしれないと告げられる。
4.伝染性腹膜炎とは
ネットで色んな情報を調べたけど、調べれば
調べるほどその病気が絶望的だということが確信に変わっていくばかりだった。
猫コロナウイルスというものがあって、それ自体は感染している猫も多いしめずらしいものじゃないらしい。
ただその中でも猫伝染性腹膜炎ウイルスにかかり、発症してしまうとほぼほぼ死んでしまうという、救いようのない病気だった。
血液の採取をして、病院から外注で他の機関に検査をしてもらうので、結果が出るまで1週間以上かかるとのことで『結果が出るまでずっと不安と闘うのか…』と考えてました。
5.容態急変!痙攣
次の日朝から点滴をするとの事で、その日病院では点滴と少量のお薬を打ってもらい、一度帰宅。
夕方ごろ家についてリュックを下ろし、チャックを開けてあげるとヒョコっと出てきてトイレへ。
そのあと連続で嘔吐、フラフラした様子で用意してあげたダンボールと毛布に横になり、目を閉じるズンちゃん。
何度も何度も息してるよね!?と、確認しながら夕飯を作って食べた。
子供達を寝かしつけた後ズンちゃんの横にヨガマットを敷いて、朝まで一緒にいる準備をしました。
以下様子をメモしたそのままの文です。
日付変わって 【17日】
0時ごろ
這いずって布団から離れ トイレに行こうとする意思を感じるが
横になったままおしっこ 血尿 醤油のよう
目はパッチリ とじれない?
顔を上げている時間が多くなる
一度嘔吐
4時ごろ
ひきつけ? 手足をバタつかせ苦しむような感じ10~20秒くらい?
ういちゃんが隣の部屋で呼んでいるように鳴く それに反応してピクピクと顎を動かす
体は同じ形のまま動かず
5時半ごろ
ひきつけ? 先ほどより大きく動きながら痙攣?
黒いおしっこを撒き散らしながら暴れる
40秒くらい
5時40分ごろ
ひきつけ50秒くらい
…1時間に1度だった痙攣がだんだんと間隔が短くなりついには痙攣しているのが殆どになってしまいました。
もちろん救急で他の病院に行くことも考え、探しましたが夜中にやっている病院は無く、意識のないズンちゃんに寄り添い、声をかけ、かかりつけの病院が開くのをただ祈りながら待つしかありませんでした。
朝になり、一睡もしていないわたしを心配して旦那の運転で病院へ。
病院が開く時間より少し前に到着してしまったにもかかわらず、受付の方がズンちゃんの様子を見て慌てて先生を呼びにいき、すぐに処置をはじめてくれました。
6.入院
処置が終わりひとまず入院。
かなり危険な状態だが点滴や薬が効けば、元気になる場合も有り得るという言葉をなんとか先生から無理やり引っ張り出し心の平穏を保つ。
ここから始まるであろう看病生活に向けてカレーをたっぷり作りおき。
ズンちゃんが元気になって帰ってきたときのために、おいしいご飯やチュールもたくさん買ってきた。
一睡もせず付き添っていたためフラフラで、とりあえず仮眠。
夕方ごろカレーを食べていたら電話がかかってくる。
画面に“動物病院”と表示されていて、これから聞かなきゃいけない内容もわかるし、電話に出たくない、聞きたくない気持ちで胸がいっぱいになった。
人生の中で1番美味しくできたんじゃないかってくらい出来の良いおいしいカレーだったな。あれ以来、カレー作ってないや。
ズンちゃんは病院で息を引き取った。
Amazonのダンボールに入ったズンちゃん。こんな場面なのにAmazonの箱。なんか変なの。と思いながら、連れて帰った。全然実感が湧かなかった。
伝染性腹膜炎にしては急激に悪くなりすぎだし(後日検査結果が出たけどその可能性も薄かった)、何か玉ねぎとかチョコとかを食べてしまって中毒を起こした可能性の方が高いと言われたけどそれも思い当たらず。
結局なぜ死んでしまったのかわからないままお別れになってしまいました。
7.お別れと火葬
次の日ビックリするくらいの豪雨で、お花買いに行かなきゃと思いつつなかなか外に出れず。
すると病院から立派な花が届く。
心遣いに、ますます泣けた。
お別れの日は雲ひとつない晴天でした。
火葬はキチンと箸で骨を取るところまでやらせてくれるところでお願いした。
毛布と、チュールも一緒に旅立たせてもらった。
小さなキーホルダーに骨を少し入れてもらい、三毛猫の可愛い陶器の小物入れを買ってそこに収納。
よく遺骨を抱いて『こんなに小さくなっちゃって…』みたいなシーンあるけど、まさにそれだった。
元々小さいのにさらにこんな小さくなっちゃって…と思った。
この世に産まれてから約8ヶ月、うちにきてからたった1ヶ月で生涯を終えてしまったズンちゃん。
出会う前はどんな生活をしてたかなんて知る由もないけれど、甘えんぼでいつも一緒に寄り添って寝ていた事を思えば、きっとうちにきてからの1ヶ月はすごくすごく幸せに暮らしてくれたと思う。
たくさん甘やかして、たくさん可愛がって、片時も離れずそばにいて、遊んで。
野良だったときより間違いなく幸せにしたし、わたしたち家族にも大きな幸せをくれました。
めちゃくちゃ悲しくて今でもしんどいけど、わたしもあと40年だか50年とかそれくらいでそっち行く予定だし。
気長に待っててね。
終わり。
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